人はここ心臓から一番遠い中指の先端にいるってことになるだろう。
手の内側に行くほど下等な生物になっていく。辿っていくと手首のあたりで血管が一つになっているだろう。
ここらにいるのが菌類や微生物だここまで遡ると植物と動物の区別をつけるのは難しくなっていくけどまだその先にいる者たちがある。
腕を遡り…肩を通り過ぎる…そしておそらくこの辺りにいるのを蟲あるいはみどりものと言う。
蟲師 1話より
蟲が何か一番わかりやすい説明だったのでぶち込みましたすいません。
どうも大の虫嫌い釣極堂です!
本作における蟲は≠虫です。なんかサンゴとか深海にいそうなクラゲみたいな形をしているのが殆どですね。あとは怪しげな発光体とか。
ちなみに虫は大の苦手の釣極ですら全然大丈夫なので安心して欲しい。
蟲師は漫画も大好きな釣極ですが、アニメを観てびっくり、クオリティがハンパじゃない。
なんだか久々に圧倒的な作品に出会えたなと。
よっしゃでは勇んで紹介していくっ!
最初に
まずは蟲と言う謎の生物の生みの親であり圧倒的オリジネーター漆原友紀先生。
愛蔵版みたいなでかくて和紙みたいな表紙の漫画を見たことがある人も多いはず。
人物もデフォルメと写実のいい塩梅で良い意味で既存の漫画家っぽくない絵で超かっこいいですよ。
一体どんな環境で育ったらこんな作品を生み出せるのか…きっとクールジャパンとか尊いってこういう時に使うんですね。
監督は元はマッドハウスで原画を描いていた長濱博史さんという方で蟲師全シリーズを担当してます。
漫画の世界観いや世界を忠実に再現することに力を入れてるらしく本当この方が監督で良かった…
独特なの世界にもかかわらず再現どころか実現してくれました。
苔むす森や原っぱからは濃厚な草木の香りが漂って来るような素晴らしい作画でした。

制作スタッフの皆様を含め本当に最高の一言。
オススメポイント
好きな作品はつい文量が増えてしまう悪癖が出てしまってるがこっからはしっかり纏めていこう。
優秀なフォーマット
蟲師として旅をする主人公と各地の人々の日常。を描いてる作品なんですが。
結局普通の人達の日常と異質な主人公の邂逅の物語なんですよね。
そこが優秀でしかも一話完結ってのもサクサク進んで良いですね。
不思議と説教くさくないストーリー
これは本当に原作者のセンスが光ると言うか。
基本は蟲に翻弄される人々を書いてるんです。ほんわかする話もあるんですが基本は「欲をかくな」みたいな教訓めいた話が多いんです。
でも何故か疎ましくない。
観るのが嫌にならない本当になんか自然派な世にも奇妙な物語みたいな感じに終始してます。(語彙力がないのが憎い)
結局この作品は深い!みたいな高尚さと日常のバランスが良いからだと思います。
不思議な世界観を構築するピース達。
唯一無二の世界感の本作品ですが実は架空の日本を描いてるんだそうです。
オフィシャルの設定で「鎖国を続けた日本」もしくは「江戸と明治の間の架空の時代」なんだとか。
確かにThe日本の原風景なのにどころか異国と言うか違う世界のような雰囲気があるんです。
そしてそれを加速させる不思議な音色のサウンドもすごい。
なんか響くマリンバみたいな音が森の中とかではよく鳴ってるんですがすごいマッチしてるんですよ。
※マリンバ=木琴
まとめ
なんで蟲師にこんなに心動かせるのか、それは高尚な作品ってのは結局有り得ない設定で成り立ってるからだと思う。
一般に高尚だと言われる作品って自分の人生であり得ない事ばかりで命とか生命の根源とか日常で体験できないこと映像で疑似体験してるだけなんですよ。
それが悪いとかではないです。プライベート・ライアンとかもろそうですね。
※例えで出しただけです。名作の戦争映画。
アニメだってそれは同じです。
だけど蟲師は昔々こんな事がありましたってじいちゃんにでも話してもらってるような身近さがある。
そこがこの作品の良い所だと思います。
なーんてちょっと批評家みたいなこと書いちゃいましたがぶっちゃけ誰でも楽しめる作品です。
dアニメストアでもみれますよ。
以上、釣極堂でした。
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